折衝力とは人と交渉して落としどころを見つける力
交渉力やコミュニケーション能力と一緒にされてしまいがちですが、一部では大きな違いがあるのが折衝力です。
この能力が高い人は人と交渉して落としどころを見つける能力がとても高く、厄介な交渉事においてもまとめる事が出来るため営業マンとしては間違いなく優の印がつけられるエースとして活躍できるでしょう。
しかし、こういった折衝力は意識しないと身につけることもかなり難しく、コミュニケーション能力が高い人でも実は苦手というケースもあるのです。
人と交渉する何らかの仕事に就く方は、改めてこの折衝力とはなんなのかを考えていく必要があります。
コミュニケーション能力や交渉力との違いや共通点
コミュニケーション能力や交渉力と折衝力は相対する位置にあるのではなく、一部では同じ部分があるけどその過程やゴールが異なっているのが注目ポイントです。
まず、共通点についてお話しするとどちらも『相手の立場に立って求める条件は何かを察し、論点を整理した状態で事前準備を行って、話し合い当日は冷静に感情的にならないように注意しながら物事を進める』といったポイントがあります。
こちらの共通点は抑えておかないと交渉が上手くいかずに破談することが多くなるので、抑えるようにしてください。
コミュニケーション能力や交渉力との大きな違いは目指すゴールです。
交渉力は両者にとってのメリットがあり利害関係ありのWin-Winの関係性をより高めるための力ですが、折衝力はそもそも利害関係が一致しておらず妥協点はどこなのかを探っていくための力となります。
これはとっても大きな違いなので求められる部分も異なってくるのです。
折衝力が高めるには?
折衝力を高めるにはまず基礎知識として『相手の立場に立って絶対に折れたくないポイントは一体どこなのか』を理解することです。
この部分を見極められるかどうかが、折衝力の高さにも大きく関わってきます。
こういった見極め力や察する力を得るためにも必要となってくるのが『論理的思考能力』となります。
この論理的思考能力を高めるには語彙力を高めてより具体的な表現をするクセを身につけ、問題の本質やその問題の背景を確認するクセも身につけてください。
あとは、相手の主張にしっかりと耳を傾けて聞く力を強め、相手の感情を配慮するように気を配ってください。
これらを意識して過ごせば折衝力も必然的に高まります。
折衝力に必要なのは広い視野
折衝力は相手が絶対に折れたくない部分はどこなのかを正確に捉える力が必要です。
そのためにも、広い視野を持って行動できる状態をキープしないといけません。
相手の立場に立ち、提案が難しいのならば代替案をすぐに出せるようにして、客観的に見ながら論点を常に整理するようになりましょう。