デザインとアートの違いについて
似たような言葉として混同されやすい『デザイン』と『アート』ですが、実は大きく異なります。
実際にどのような使い方をしているのかを注目してみることで違いがより際立ってくるので、どういった場面でこの言葉を使っているのかも考えてみましょう。
まず、デザインとは「意匠をデザインする」とか「建築をデザインする」といった文章で使われるように、何らかのターゲットがあってそれを成し遂げるために行われる作業となります。
辞書で調べてみると図案や下絵といった意味でも出てきますが、意匠や計画といった意味でも出てくるのです。
工業デザインや建築デザイン、グラフィックデザインといった言葉は後者の意味合いが強く仕事として紹介されているときは後者の意味を持たせていることが大半となっています。
ポイントとなるのが求められて作ること、またはあるターゲットに絞って設計されるモノなのです。
アートとは漢字に直すと『芸術』であり、絵画や彫刻や演劇などを様々なやり方で作り手側の哲学を反映させたものとなっています。
こちらは求められて作るモノでもないですし、ターゲットを絞って作られるものではなく、あくまでも作り手側が主張したい何かを強調してメッセージを込めて生み出されるモノとなっています。
そのため、デザインは商業的であるがアートは商業的ではないという指摘もあるのです。
デザインセンスとは何か
デザインセンスとは目的を達成するための手法を色々ともっている灯とであり、引き出しがたくさんある人といった表現もあります。
多くの人達が「なんとなくかっこいい」とか「なんとなくカワイイ」といった感覚的な表現をする中で、それらの可愛さやかっこよさを感覚ではなく裏打ちされた知識から導き出せる人がデザインセンスが高い人と言えるでしょう。
デザインセンスの磨き方
デザインセンスとは引き出しの多さ、つまり知識量の豊富さになります。
つまり、知識を深めるのが最大の近道なのです。
そのためにも、多くの方に評価されているデザインを色々とまねてみたり、それらの情報を誰かと共有して話し合ったり、気になるデザインがあればすぐにでもスマートフォンなどで撮影していつでも見られるようにするといった工夫が必要になります。
デザインセンス最大の敵を把握すること
センスを磨けているかどうかを判断する方法は実はとってもシンプルなのです。
それは『きちんと言語化して表現出来ているかどうか』になります。
デザインセンスのあるなしは「なんとなく格好いい」とか「よくわからないけど良いと思う」とか「なんかスゴイと思う」のように上手く表現出来ていない状態から脱出することであり、脱出するためには自分に自信が持てるほどの知識量が求められてくるのです。