新商品の理解を深める
プロダクトデザイナーとしての仕事のスタート地点はまず、どのような商品が求められているのかを理解するところからスタートします。
これは社内における商品企画部や営業部などから話を聞いて方向性や求められているモノについて知る必要があるため、しっかりと話し合う必要があるのです。
この部分でお互いの認識に齟齬があるとできあがったスケッチを見せたところで「これは何?」と作り直しを指摘されてしまう可能性が高いので気をつけましょう。
出だしでこけるとそもそものスタートが上手くいかないので、お互いの認識及びすりあわせを徹底的に行うことが重要になってきます。
市場調査で何が求められているのかを知る
ある程度話し合いによって目的となるものが何なのかを知ることが出来たら、まずは世の中がどういった消費を求めているのかを探る必要があります。
新商品として開発部や企画部が求めているモノは何か、そしてその求められているモノは顧客にとってどのような形で求められているのかをチェックしながらそれらの齟齬がないのかを見極め、コンセプトや形を決めていきます。
また、すでに似ている商品が世に出回っているのであれば、その商品はどのような評価を受けているのかをチェックしていく必要もあるでしょう。
好評な部分は参考にしながらもアレンジしつつ取り入れ、不評な部分は好評にするにはどのようにすればいいのかを考えながら取り入れていくのです。
デザインを作成して協議する
市場調査が終わり求められているモノが何かを吟味したら、それを形作っていきます。
ここからが本格的なデザイナーとしての仕事のスタートと表現する人も多いです。
まずはラフスケッチを作成し、ラフスケッチができあがったら立体にしたらどのような姿になるのかなどもまとめていきます。
ある程度形になったらそれらの資料を用いて商品企画部や営業部、設計担当者や製造部などを集めて競技していきましょう。
人を集めることで、様々な意見が集まりデザインをするための必要な情報が積み重なって最終デザイン完成に近づいていくのです。
最終デザイン決定
デザインの協議を重ねることで方向性が固まり、形が明確に見えてきたのなら最終デザインを決めましょう。
できあがった最終デザインを清書して3Dモデルを作成し、それらを用いて協議を重ねます。
そこで設計や製造における問題点やコストを確認し、ゴーサインが出るかどうかを話し合いましょう。
ここでゴーサインが出たら設計担当者にそれらのデータや資料をゆだねて設計図作りをスタートしてもらいます。
設計図を作る人達とは何度もやりとりすることになりますので、連携が鍵となってくるのです。